「ビジネスモデル」という言葉、耳慣れはしていますが本当の意味は理解している人は少ないようです。
今回は知っているようでよく理解していない「ビジネスモデル」について解説し、ビジネスモデルの作り方をご紹介します。
ビジネスモデルとは
簡単に解り易く言い換えると下記になります。
・最短でお金持ちになる方法です
ビジネスモデルを明確にすれば現在事業をしている方であれば売上改善に、事業を起こしたい方には新規事業の立案に繋がります。
ではビジネスモデルについて解説します。
貯金の100万円は10年経ってもほぼ100万円です。しかし、その100万円を事業投資・ビジネスアイデアに変えた時、その100万円が何倍にもなります。これで先述した「最短でお金持ちになる方法」という言葉、しっくり来ましたか?
まだしっくり来ない方、下記のように言い換えればどうでしょう。
・ビジネスモデル=お金の「製造機」
*本来違法です。例えですのでご了承下さい。
つまり、ビジネスモデルとはその「お金製造機」の作り方です。
ビジネスモデルの考え方
難しく考える必要はありません。3つです。
- 誰に・何を?
- どのように提供する?
- どのように儲ける?(次回以降掲載予定)
誰に・何を?
ここでは「男性」「女性」「年齢」などのいわゆる「顧客層」を絞ってのターゲッティングをしてはいけません。大事なのは収益の蓋然性です。
つまりその事業に対していくらお金が払える人なのかということです。
そして「何を?」はお客様の悩みを解決・改善できるもの。これについては過去に取り上げた記事をご覧ください。
どのように提供するの?
お客様に提供する上で一番大事なものは「価格」です。 価格は収益を左右するものです。適当に決めて成功するとは到底思えません。中でも一番危険な価格の決め方は市場価値に合わせることです。
顧客単価=市場価値にするのは絶対に×
これをしていては「ビジネスモデル」が成り立ちません。ではどのようにすれば良いか、下記の6つです。
- 固定費変動費算出
- 顧客一人当たり利益算出
- 損益分岐点の可視化
- 価格と来店数の調整
- 施策の選定
- USPの把握
固定費変動費算出
まずビジネスにかかるコストを把握する必要があります。コストは2種類。「固定費」と「変動費」です。
固定費:売上に左右されない(家賃や人件費)
変動費:売上に左右されるもの(仕入)
グラフで見るとより理解が深まります。
ここからはカフェ経営でシュミレーションします。
固定費:家賃100万円 人件費:50万円
変動費:50円/コーヒー1杯
*上記の数字を頭に入れておいてください。
顧客1人あたりの利益算出
コストを把握したならば次のステップとして利益分析です。顧客1人あたりの売上・費用・利益は必ず把握する必要があります。
コーヒー1杯の売上で見ていきます。
売上:500円
費用:50円
利益:450円
損益分岐点の可視化
コーヒー1杯あたりの利益は把握しました。次は、何杯以上売れば利益が出るのかを可視化する必要があります。これを「損益分岐点」と言います。
先ほどのカフェ経営の数字で考えると固定費の150万円をコーヒー販売で得た利益で支払わなければなりません。単純に計算すると下記です。
固定費:150万円/利益:450円=コーヒー:3333杯
ここのカフェの損益分岐点は「3333杯」となります。
価格と来店数の調整
損益分岐点を把握したならば、次は現実的にその数字を販売可能かどうかの分析です。今回の例で考えると「3333杯」の販売は現実的ではないとします。
その場合、調整するのは2項目のみ。「単価」と「個数」です。この2項目の改善以外はありません。
理想的な施策は単価と個数両方の施策をすることです。反対に失敗する施策は単価を下げ、個数を増やすことです。なぜ、後者が失敗するかと言いますと「人手が必要になり、固定費が上がる」からです。
施策の選定
先ほどの失敗する施策ですが、失敗する理由がもう1つあります。それは製造と流通の強みを持つ大企業が取る施策だからです。
この分野で大企業に挑んでも勝ち目はありません。ではどのように施策すれば良いのか。下記の表をご覧ください。
ファッション業界を例にご紹介します。「コスト戦略」「差別化戦略」は大企業に優位な戦略。だから私たちには勝ち目はありません。
私たちが狙う市場は「集中戦略」です。集中戦略であれば○○だから低価格、○○に特化しているから価値があるというように差別化が可能になります。
差別化でもう1つ例を挙げると少し離れた場所にある「スーパー」と近所にある「コンビニ」です。
一般的には同じ商品でもスーパーの方が価格は安いです。でもなぜあえて価格の高いコンビニを選ぶ人がいるのか?
それは「近くて便利」だからです。
USPの把握
そしてUSP(ユニークセリングプロポジション)の把握です。USPについては下記の記事でご紹介させて頂きます。
WEBマーケティングを真剣に考えるためのUSP設定方法 - ランディングページ制作、デジタルマーケティングの株式会社FREE WEB HOPE
一言で言えば、自社が持つ独自の強みです。ではそのUSPをどのように活かせば良いかを図を交えてご紹介します。
顧客ニーズを把握。競合の強みを把握。自社の強み。これらが交わる部分こそが狙うべきポイントです。ここでは競合が強みで自社と被るところがありますがキッパリ諦めて捨てましょう。
以上の6つを意識してビジネスモデル(お金の製造機)を構築してみましょう。
皆さまのビジネスに少しでもお役立て出来れば幸いです。
最後まで見て頂きありがとうございました。
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